耐久振りスカーフモルペコの可能性を探る!!
モルペコの耐久は、ひ く す ぎ る!!
ということでこんにちわ・はじめまして。
普段モルペコとともにレートを潜っているイキュリアと申します。
皆さんはモルペコというポケモンに対してどういうイメージをお持ちでしょうか。
マリィちゃんの相棒、第8世代のピカチュウ枠、コジロウの手持ちと幅広い顔を持ち、人気も高いポケモンですが、戦闘面ということになると”ガラルのひょろがり”と称されてしまう耐久種族値の低さが思い当たるのではないかと思います。
そういうわけで何かとタスキを持たされることの多いモルペコですが、今回はそんなモルペコに対して「耐久に努力値を回すことでタスキ以外の型の可能性を見出せるのではないか」と考えました。
モルペコを使う上での一つの試みとして興味を持っていただけると嬉しいです。
モルペコというポケモンについて
まずはじめに、従来のモルペコというポケモンがどういう立ち位置にいるのかを整理していきたいと思います。
モルペコの前シーズン(S29)の使用率は・・・
そうです。使用率150位圏内なんです。
一般にマイナーポケモン枠ととらえられがちなモルペコが、どうして使用率圏内にいるのか。
以下のような理由が考えられます。
「電気悪タイプ」の固有タイプ+オーラぐるまの対面性能による
・対黒バドレックス性能の高さ
・対カイオーガ性能の高さ
まず固有のタイプについて。
モルペコの「電気悪タイプ」は固有のタイプであり、この2タイプの技は伝説環境に多い、
に対して弱点を取ることができます。
さらに半減タイプが「電気、飛行、悪、ゴースト」というメジャーどころであり、
これまた()の攻撃を半減にできる恵まれたタイプをしています。
さらに専用技のオーラぐるまが威力110(一致165)でありながら、デメリットなし素早さ1段階上昇という破格の性能を持っています。
これにより、一度オーラぐるまを積むことでスカーフカイオーガや黒バドレックス相手にも素早さ逆転が狙えるため、相手の型にもよりますが対面有利を取ることができます。
そうした独自の動きができるモルペコの持ち物はどうなっているかというと、
選択の余地はありません。
ほぼほぼ一択といっていいほどの割合でタスキが持たされていることがわかります。
というのも、モルペコの種族値は、
H58 A95 B58 C70 D58 S97(436)
きれいにそろえられた耐久種族値。
ご覧いただいてわかる通り、決して高い耐久数値を持っているわけではありません。
耐久指数にして20748。
参考までにフェローチェが16664なので、フェローチェよりちょっと堅いと思ってもらえればイメージしやすいかと思います。
半減であるはずのザシアンのきょじゅうざんも、陽気であろうが低乱数で落ちてしまうもろさ。
オーラぐるまの試行回数が強さにつながるモルペコにとっては、タスキはかなり生命線となるアイテムだと言えます。
では、なぜスカーフを持たせるのか?
本題です。
それではなぜタスキを捨ててスカーフを持たせるかということなんですが、
固有のタイプを生かしてタイプ受けをしつつ、切り返しができるクッションにできないかと考えたのがきっかけです。
上述したように、モルペコの「電気・あくタイプ」は「ゴースト・電気・悪・飛行タイプ」が半減であり、これらをメインにするポケモンに対するタイプ受けが理論上可能です。
タスキモルペコであると後発から投げてもくさりやすい関係上、役割対象が初手に出てくることを読んで先発起用することになります。
もちろん、初手対面が違えばそのまま切る展開も多いです。
しかし、上記の役割ポケモンにあと投げをし、さらにスカーフによる上からのS操作や捨てぜりふの妨害ができるクッションになれば、ぐっと役割を広げることができます。
耐久種族値こそ高くないモルペコですが、恵まれたタイプからダイジェットやアストラルビットを強引に受けつつ、スカーフからの切り返しをできる型を作ろうとするのが今回の試みです。
型紹介
性格:陽気
持ち物:こだわりスカーフ
技:オーラぐるま/でんじは(こわいかお)/捨てぜりふ/自由枠(イカサマ・草技など)
努力値:134(6)-129(108)-85(52)-/-90(92)-163(252)
調整意図(耐久無振り時のダメージ)
HB:陽気252珠ランドロスのダイジェット(130) 81~97%(90~106%)
陽気252珠ゼクロムのダイジェット(130) 55~65%%(61~73%)
HD:臆病252珠サンダーのダイジェット(140) 75~89%(87~103%)
控え目252珠サンダーのダイジェット(140) 81~97%(95~113%)
控え目252珠イベルタルのダイジェット(130) 78~93%(84~100%)
臆病252黒バドレックスのドレインキッス 68~82%(79~94%)
控え目252黒バドレックスのダイホロウ 77~91%(90~106%)
臆病252黒バドレックスのリーフストーム 88~103%(102~121%)
最速を保ちつつ、耐久に努力値を割いたスカーフ型です。
赤字は耐久無振り時のダメージ計算になっているが、半減の技であっても乱数1発に押し込まれてしまうことがお分かりだと思います。(メインはダイジェット耐え調整なので黒バドレックスのダメージ計算は参考までに)
最速珠サンダーやイベルタルは素の素早さが負けているため、ダイジェットにあと投げしつつダイマックスターンをもう1ターン枯らすことしかできないものの、準速相手やモルペコより素の素早さが低いランドロスやゼクロム相手にはあと投げからの仕事が可能になります。
ただし、あくまでタイプ受け込みであと投げを可能にしているので、ダークオーラ込みのイベルタルのダイアークや、ディアルガの珠ダイアイスなんかは一撃で持っていかれるので過信は禁物です。
クッションだけでなく、スカーフによる上からの電磁波や捨てぜりふで無理やり起点を作ることもできます。
対の場合、相手がスカーフ型であることもまでも考慮すると、タスキモルペコだとオーラぐるまから入っても素早さが追い付かないため、電磁波を打つことが最適解でした。
しかし、スカーフ型であれば黒バドレックスの攻撃を耐えつつオーラぐるま+スカーフで素早さ逆転をすることができるようになります。
その他、素早さ激戦区である90族~96族を上回る素早さ97族の利点を生かし、
といったポケモンたちの型の匿名性におびえることなく上から動くことができることも強みだと思います。
なにより、貴重なタスキ枠をほかのポケモンに譲りつつ、相手の「モルペコがタスキを持っているのだろう」という思考の裏をかくことができる。
(そう、なにより意表がつける)
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
耐久振りスカーフモルペコの調整、いかがでしょうか?
タスキ前提で考えられるモルペコに新たな可能性を見出すことができればうれしいです。
何かと耐久の低さが目立ってしまうポケモンではありますが、固有のタイプ+技の器用さから伝説環境でもまだまだ活躍できるポケモンなので興味がありましたら、ぜひ一度使ってみてください。
自分は普段、YouTubeでモルペコを使った対戦を取り上げていますのでそちらも興味を持っていただけましたら見ていただけると嬉しいです。
この記事のモルペコも使っていこうと思いますので、使用感などまた書ければなと思っています。
それでは、改めまして最後までご覧いただきありがとうございました。