【S29】欠陥キュレムネクロサイクルパ~モルペコを添えて~
皆さんこんにちわ!
モルペコと一緒にランクマッチ修行中のイキュリアと申します。
S29お疲れさまでした!!
今期も相棒のモルペコとともに戦ってきたので、記録とともに構築記事を書いていきたいと思います。
正直、誇ってお見せできるような結果は残せませんでしたが(本構築撤退時点で9113位)、今期の反省と次へつなげていくために振り返っていきたいと思います。
ポケモンの個体については要所要所に詰め込みたいギミックは入れられたのかなと思っています。
もし、ご興味抱いてくださいましたら最後まで読んでいただけると幸いです。
コンセプト
1.の並びに安定して勝つ。
2.抜きエースのとを通す。
3.とで特殊物理の両受けを広く浅く行う。
構築経緯
シーズン前半と後半でかなり構築内容が変わってしまっています。(何なら最終盤でも本構築から変えてしまっているためかなりぐらついてしまいました。)
1.シーズン序盤は、前月戦ってみて使用感のよかったの並びを引き続き使用していました。
2.トップメタの並びであるため対策も進み、スカーフとの前のめりな構築だけでは通りにくくなった。
3.特にの並びに対して歯が立たなかった
→ならば自分がその構築を使えばいいじゃないか!!
こうして、構築を丸ごと変えたのがシーズン中盤
4.でを見ていたが、+で対処されてしまうことから相手依存になるスカーフをに変更。
5.に強く、ダイマックスエースになれる地面枠としてを採用。
をコピーされた時の切り返しとしてアッキを採用。
6.ここまでで構築のほとんどが完成したが、結局は相手にがいると選出が縛られてしまうことから、と相性がよくに強い伝説枠ということでを採用して構築が固まった。
(7.後述するが最最終盤は結局で潜っていました。)
個体紹介
1.モルペコ
性格:陽気
持ち物:きあいのタスキ
実数値:133-147(252)-78-/-79(6)-163(252)
技:オーラぐるま/イカサマ/挑発/でんじは
S:最速。ウーラオスと同速のため削れない。
D:ダウンロード意識でD振り
相棒枠。元気の源。
オーラぐるまによるS上昇+挑発による展開阻止+電磁波の置き土産という独自の強みがある。
仕事としては相手の起点つくりのポケモンの展開をつぶす+に電磁波を入れて中速帯であるの通りをよくする。
イカサマの枠は草技と相談だが、今回はと水地面相手に打点が困らなかったので、龍舞を積んでくる相手に致命的な一撃を与えられるイカサマを採用した。
サイクルパでありながらが重いという決定的な欠陥を抱えていたため、後発のタスキ枠として登場させることもしばしばあった。
2.ホワイトキュレム
性格:ひかえめ
持ち物:突撃チョッキ
実数値:225(200)-/-110-209-141(164)-133(146)
技:フリーズドライ/絶対零度/クロスフレイム/だいちのちから
S:準速マンムー抜き。
↓の個体をそのまま使用させていただきました
【剣盾S28使用構築】氷鉄壁キュレムネクロ【最終68位/最終レート2021】 - アンダーソンのポケモン記事(無断転載ゆえ、問題がありました削除いたします)
に安定してあと投げをしつつ、ダイマックスを切らなくても受けきることができる。
その他、やを筆頭とした特殊ポケモンを広く浅く受ける。
だいたいをあと投げされるので、積極的にクロスフレイムを打って負荷をかけることを意識していた。
絶対零度を当てる前提ならも突破できるが、一度も当ててくれなかったのでたぶん突破はできない。
3.日食ネクロズマ
性格:意地っ張り
持ち物:弱点保険
実数値:172-229(252)-147-120(4+)-129-129(252)
調整:ASぶっぱ。両刀用のC振り
自慢の両刀型でありながら、要相談枠。
+といった並びや、の入ったザシオーガ軸を簡単に崩すことができるので、決まったときはとても気持ちいい。
しかし、岩技を搭載していないために対してきわめて無力であり、岩技を採用しようと思うと入りの構築に対して弱くなってしまうため抜くにモヤモヤしていた。
が重くなってしまうため、ほかの禁伝に変えることができなかったが、特殊受けのウツロイドなどにしてもよかったかもしれない。
4.サンダー
特性:静電気
性格:図太い
持ち物:アッキのみ
実数値:197(252)-/-150(252)-145-110-121(4+)
技:暴風/放電/でんじは/はねやすめ
調整:HBぶっぱ
対を筆頭に、物理ポケモンを広く浅く受ける。
基本的にと一緒に選出してサイクルを回していた。
相手の特殊アタッカーさえつぶしてしまえば、ラスト一体からでも詰ませることができるので対面性能だけで言えば最強のポケモンだと改めて感じた。
しかし、に関してはつるぎのまい持ちには不利を取り、持っていなくても急所の負け筋が常について回ってくるので過信せずにほかのポケモンでHPを削るかあらかじめ麻痺らせておくようにしていた。
5.ウーラオス(一撃)
性格:陽気
持ち物:こだわりスカーフ
実数値:175-182(252)-121(4+)-/-80-163(252)
技:あんこくきょうだ/インファイト/ふいうち/ストーンエッジ
調整:ASぶっぱ
素早い熊さん。
に対する回答としてスカーフを持たせて上からフタできるようにしたが、相手側もスカーフを持っていることも多いため、明確な回答にはなっていなかった。
に対しては、と対面させてダイマックスを切らせて安全にスカーフで通せるように立ち回っていた。
インファイトが、H252のに対して46~57%で乱数となってしまうため、意地っ張りにするか悩んだが、最速の90族・95族の+1に対して上を取れることを優先して陽気のままにした。
ふいうちは一回も打たなかったのでとんぼ返りにするべきだった。
6.ガマゲロゲ
特性:すいすい
性格:ひかえめ
持ち物:いのちのたま
実数値:180-104(4+)-95-150(252)-95-126(252)
調整:CSぶっぱ。両刀用のA振り。
地面枠かつ、ダイマックスエース枠。
の並びに強く出ることができ、相手に目立った水無効枠が見えない場合は初手からダイマックスを切って荒らしていった。
の並びに受けまわされるのが嫌だったのでを破壊するためにアクアブレイクを採用したが、甘えるを持っているとどっちにしろ受けられるので、ダイナックル媒体のドレインパンチとかでもよかったかもしれない。
初手にダイマックスを切ることで物理特殊を判別させない匿名性がとにかく強いと感じ、HBくらいなら雨ハイドロポンプで一撃で倒すことができた。
刺さる構築にはとことん刺さるポケモンだが、雨状態でもスカーフには上からリーフストームを打たれてしまったり、ダイウォールなどで雨ターンを切らされると無力化してしまうため見えない圧の駆け引きがあった。
選出
・VSザシアン・カイオーガ
+
有利対面。相手にあからさまな水無効枠かがいない場合は、初手ガマゲロゲのダイマックスが通るので初手ダイマックスを切る。
たいてい後発がダイマックスを切ってくるので、その前にダイアースを打って特防を上げておく。
・VSザシアン・イベルタル
+
ザシオーガ軸と同様、初手ダイマックスを切ってから裏の受けサイクルを回す。
が同居している場合がほとんどだが、出てこないし出てきてもダイストリームで一撃なのであまり気にしなくていい。
が珠持ちなら有利対面なのだが、チョッキを持っていたり物理型だと打ち負けるので一概に有利といえないのがつらいところ。
・VSザシアン・黒バドレックス
+()
不利対面。が草技を持っているとガマゲロゲが通せないし、ネクロズマも振りを取るため出せない。
だいたいが先発でやってくるので電磁波を入れさせてくれるように懇願する。たいてい裏にいるマヒ無効枠が飛んでくるけど、どうしようもないので電磁波を押す。
VSムゲンダイナ・ホウオウ
+()
取り巻き次第だが有利対面。
+鋼枠といった並びには自慢の熱風ネクロズマで焼き尽くすことができる。
対に関しては、サンダーあと投げから対処できるが、取り巻きでが増加していて思うように動かせないこともしばしば。
VSホウオウ・ジガルデ
+()
ホウオウダイナとやることは一緒だが、ジガルデの起点にならないように注意が必要。
VSホウオウ・ネクロズマ
()+
一見有利対面のように見えて不利対面。
ガマゲロゲで先発ダイマックスを切っても裏のネクロズマに耐えられてしまう。
ホウオウが草技を持っていることもあるし、チョッキを持っていてると普通に耐えられるしで安定しない。
()+
不利対面。無理。
イベルタルとネクロズマが物理と特殊の型が多すぎて一点読みするとボコボコにされる。
たいていこの手の構築には壁要員が同居しており、そこに対しての明確な回答がないことが敗因の一つ。
苦手なポケモン
・ホウオウ
日食ネクロズマが岩技をもってなく、弱点をとれるとが逆に弱点を取られることが多いため打ち勝つことが難しかった。
こちらからの明確な回答がアッキで受けることしかないため、裏に引かれてしまうと崩せなかった。
数を増やしていたホウオウサイクルに対して安定した勝率を上げられなかったことは反省。
・黒バドレックス
チョッキキュレムで受けられると思っていたが、サイコショックを持っていると貫かれてしまうためかなり重かった。
選出の段階で技の特定が難しいため、見えない圧で選出を縛られていた。
・ゼクロム
電磁波によるS操作をメインにしている構築のため、電磁波向こうのエースはかなりしんどかった。
モルペコでりゅうのまいは止められるものの、そのあとでダイマックスをされると結局止められなかった。
・日食ネクロズマ
壁構築に入ってるやつには勝った記憶がない。
スカーフあんこくきょうだだと普通に耐えて弱点保険発動するのやめて。
結果
TNイキュリア
本構築で撤退時点9113位
その後、納得がいかずザシオーガで潜りなおし、最終順位は4511位でした。
反省点
・対軸に対する不安定性
もともとザシオーガの対面構築から徐々にサイクル構築に移り変わったため、サイクル構築を崩すだけの力がなかった。
モルペコも先発の起点阻止としての役割しかなく、ホウオウを崩せるだけの火力はない。そのことを念頭に置いて、ネクロズマにステルスロックやゴツゴツメットといったスリップダメージを稼げるギミックを搭載するべきだった。
・対に対する不安定性
アッキサンダーを使っておいて何を言うかという感じだが、結局マヒと急所の兼ね合いになるので、環境トップメタを確定で受けられるわけではなかった。
日食ネクロズマとザシアンの対面も、ザシアンが引いてくれる想定でりゅうのまいを積んでいたので、裏でネクロズマの処理ルートを用意して居座られると不利を取ってしまっていた。
・マヒへの依存度の高さ
電磁波によるS操作ができれば、といった中速帯のポケモン達で有利を取ることができる。
逆に言ってしまうと、電磁波を透かされたり、マヒ無効のエース(ゼクロムなど)に起点にされてしまうと即負けにつながるもろさがあった。プレイングで誤魔化すしかないものの、常に即死の負け筋と隣り合わせだった。
スカーフウーラオスも対面でHPフルのザシアンを倒せるわけではないので、ザシアンを温存されるだけで不利を取ってしまうのは欠陥のゆえんだと思う。
・とサイクル構築の相性
モルペコというポケモンの性質上、相手の動きを止めつつあわよくば1-1交換をするという動きが主になる。言ってしまえば、モルペコは倒される前提で動いている。
火力を押し付けていく対面構築であればこの動きも強いが、サイクルをメインにすると考えると相手にマヒだけ入れて1体消費してしまうのはあんまりマッチしていないと思われる。
これは個人の感覚なので、もしかしたらプレイングでもっとうまく生かすことができるのかもしれません。
捨て台詞などの対面操作できる技もあるので、もっとマッチした型が見つかれば採用していきたい。
最後に
長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。
結果としては十分なものは残せませんでしたが、モルペコと戦っていくのにあたって学びは得られたのかなと思っています。
来期はまたカイオーガ軸を使うか、新たな相棒を探してしぶとくモルペコさんと一緒に戦っていきたいと思います!!
次こそは最終3桁を目指して!!